小伝馬町の焼肉といえば、和牛が最初に挙げられます。和牛はどこの焼肉店でも一番力を入れているメニュー。仕入れ先や産地におだわるだけではなく、取り扱う和牛をどのくらいの厚さで切り分けてメニューとして提供するのかも大事です。分厚い肉を見ると、私たちの多くは高級でおいしそうに感じますが、実際のところ肉は厚ければいいというわけではありません。映える映像や写真を考えると分厚い肉は訴えかける力もあるので印象にも残りやすいでしょう。しかし、食べたときにそれが確実においしいかは別の問題です。肉は部位によって厚みを変えて切り分けるのが小伝馬町にある焼肉店が行うプロのやり方。「肉は切り方でおいしさも変わってくる」というコンセプトで営業している店もあるくらいです。肉によっては、薄く切って食べる方が好ましい部位やメニューも存在します。
たとえば、人気のある牛タンについて、分厚く切って、切り込みの入っているような写真もあれば、薄切りで1枚1枚が大きくカットされているものもあります。牛タンが薄切りで食べることには意味があり、焼肉でほかの部位と比べると歯ごたえもあって、かみ切るのが難しいからです。だいたい2ミリから3ミリの厚さにカットするのが一般的。このくらいの薄さにカットされている方がおいしく食べられるからです。コリコリした歯ごたえの牛タンをさっぱりとした塩やレモンなどでいただくのは最高です。もし、この食べ方で厚みがある場合、味は同じであっても噛み切ることが難しく、歯ごたえを楽しむことはできません。味だけではなく、歯ごたえの良さもおいしさを決める一つの要素であることを忘れてはなりません。
一方で、小伝馬町の焼肉店でも分厚く切られた牛タンを見かけることもあります。分厚く切られているのは、同じ牛タンであっても部位が違うのです。牛の舌は見えている部分と口の奥深くで外からは見えない部分もあり、かなりの長さがあります。重さは牛の大きさによっても差がありますが、2キロ以上はあるといわれています。特に、和牛は牛のサイズそのものが大きいので、どうしても舌の部分も大きくなるようです。このようにかなり大きな部位であるため、舌先と舌の根元の部分では肉そのものの固さがかなり違います。固さが違えば食感そのものが違うため、どのように切り分けられるのかも変わってくるでしょう。牛タンは焼肉として焼いて食べるのに適している部位もあれば、タンシチューに使われるような煮込みにあっている部位があります。
小伝馬町の焼肉店でも、タンを提供している店は多く、分厚く提供している店でもだいたい1センチ強くらいになっていることがほとんど。薄く食感を楽しむ牛タンしか食べたことがない人にとっては、1センチでも分厚く感じてしまうかもしれません。どのくらいの厚みが好みなのもそれぞれ違いますが、歯がある程度丈夫ではないとやや厚めに切られたタンは食べにくいかもしれません。
さらに、小伝馬町の焼肉店のメニューでは焼肉そのものは和牛とホルモンで勝負しているところがほとんど。豚肉と鶏肉は取り扱っていない、もしくはほんの少ししか取り扱いがない傾向がみられます。その代わりといってはなんですが、野菜を使ったサイドメニューやドリンクに力を入れています。焼肉店に行き、野菜メニューを注意深くチェックする人はごく少数かと思われますが、やはり多くの人に支持される店はその辺りも少し違うようです。ドリンクメニューについても同じことが言えるため、こちらの注意深くチェックすると面白みがあるでしょう。
小伝馬町の焼肉店はあらゆる可能性と独自のこだわりをもっており、万人受けするような店の内装となっています。多くの人に受け入れられる内装は、あらゆるシーンで店を利用してもらうことにつながり、お客様が新たなお客様を連れていきたい店にすることで、新規のお客様を獲得することになるのです。